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応用情報技術者試験に合格した現役エンジニアが学習方法や合格へのポイントを振り返る

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2025年4月に応用情報技術者試験を受験し、合格できました。本記事では合格までの道のりや学習のポイントをお伝えします。

めいず(筆者)
めいず(筆者)

本記事は「未経験から合格するため」ではなく「中級者が合格するため」という点をご承知おきください。

筆者はIT未経験ではなく、実務経験を7年積んできたエンジニアです。

「昇進のためにIPAの最上位資格が必要だったので、足がかりにとっておこう」と考え、受験しました。

応用情報技術者試験の概要

応用情報技術者試験はIPA(情報処理推進機構)が主催する試験で、高度IT人材としての認定を受けられます。応用情報技術者は国家資格であり、合格率は毎回20%程度で推移しています。

正式名称応用情報技術者試験
略号AP
実施時期年に2回(4月と10月)
受験費用7,500円

応用情報技術者試験は午前、午後に分かれているため、それぞれの出題形式や出題内容を解説します。

午前試験

午前試験は4択からの選択問題であり、6割の正解が必要です。午前で合格ラインを超えていなければ午後試験の採点がされない仕組みになっています。

試験時間150分(9:30~12:00)
出題形式4択(マークシート)
出題数80問
合格ライン48問正解

大まかな出題内容として以下がありました。以下が満遍なく出題されるというよりはテクノロジ>ストラテジ>マネジメントの順の比率で出題されています。

テクノロジアルゴリズム、セキュリティ、データベース、ネットワークなど
マネジメントプロジェクトマネジメント、システム監査など
ストラテジ財務、経営、法律など

午後試験

午後試験は筆記式であり、全11大問のうち、5問を回答する必要があります。1問は情報セキュリティで必須なので残りの10大問から、4問を選択します。

試験時間150分(13:00~15:30)
出題形式記述式
出題数11大問のうち、5大問に回答
合格ライン60点(20点×5大問=100点満点)

午後の大問は以下の選択肢があります。★は筆者が回答した問題です。

午後問題の選択肢

  • ★(必須)情報セキュリティ
  • 経営戦略
  • プログラミング
  • ★システムアーキテクチャ
  • ★ネットワーク
  • データベース
  • ★組込みシステム開発
  • ★情報システム開発
  • プロジェクトマネジメント
  • サービスマネジメント
  • システム監査

「どれを選択したら良いのか」という記事がよく上がっていますが、こればかりは得意不得意や業務経験、興味によって千差万別と思います。私自身は上記の★とプログラミングを含め5問決めておき、当日の問題を見て4問選ぶ作戦でいました。

筆者は業務経験から、午後問題においてネットワークやシステムアーキテクチャは点数を稼げそうな見込みがありました。また組込みシステム開発と情報システム開発、プログラミングは勉強した時点で面白かったので、中心に勉強することにしました。

筆者の経験と学習時間

筆者の業務経験として以下がありました。

  • インフラエンジニア 5年
  • セールスエンジニア 2年

保有資格としてもCCNAやComptiaを取得していたため、ネットワーク、セキュリティなどの問題は相性が良かったようです。

トータルの学習時間は記録していたものを集計すると83時間だったようです。経験者は200時間とか、初心者は500時間と言われているので、少なめの時間で取得できたと思います。

めいず(筆者)
めいず(筆者)

社会人になると学習時間の確保が一番難しいですね、、

繁忙期も重なったので、学習時間についても電車内にてスマホで学習する時間が40時間ぐらいだと思います。

応用情報技術者試験の学習方法

筆者がやったのは主に2つです。なお参考書や問題集は買っていません。

Udemy

Udemyで以下のコースを購入して学習しました。

https://www.udemy.com/course/ouyou_joho
https://www.udemy.com/course/ouyou_pm

"目標に向かって学びをスタートしよう。対象コースが 90% から。 "

学習の進め方は動画を2倍速で見つつ、問題演習をしてわからない問題については動画を見直すという感じです。
動画の見出しを見て「これはやらなくても大丈夫そう」と思ったものは、遠慮なく飛ばします。

めいず(筆者)
めいず(筆者)

特に午前は諦める選択も有効です。

80問全て同じ点数なので、合格を最優先に考えるなら正解できそうな分野の学習に時間をかけましょう。

過去問も必要なものをダウンロードしながら学習できるので、問題集を買わずに済みました!

"目標に向かって学びをスタートしよう。対象コースが 90% から。 "

スマホアプリ:応用情報技術者試験-全問解説

こちらもかなり利用しました。Udemyの動画を見終わった後は、ひたすらこちらで問題演習です。

有料版もありますが、広告を気にしなければ無料版だけでも十分に学習できます。

午前はこちらだけでも合格まで辿り着けるのではないでしょうか。そして午前の対策は午後にもつながるので、応用情報の対策としてやはり有効だと言えます。

めいず(筆者)
めいず(筆者)

応用情報の問題集や参考書は基本分厚いですよね・・

スマホでの学習なら重い本を持たずに出勤できるし、大変重宝しました。

応用情報に合格するためのポイント

以下のポイントを押さえておくと合格に近づけます。

学習時:明らかに苦手な分野は捨てる

明らかに相性が悪そうな分野の問題は捨てることも立派な戦略の一つです。

今後の業務に関連する分野であれば問題を解けるようになるべきですが、そうでなければ諦めてしまいましょう。

めいず(筆者)
めいず(筆者)

もちろん、捨てる分野が多すぎるのはダメですよ!笑

特に社会人になってからの受験は時間が限られています。

午前の場合は配点は全ての問題で同じであることや、合格ラインが6割であることを考えると、全ての問題を解ける必要はありません。効率よく合格を目指すのであれば、捨てる分野が1つや2つあっても大丈夫です。

午後の問題も、大問を選択するので必須の情報セキュリティ+それ以外の5分野ぐらいのみを学習しましょう。全分野の学習をする必要はありません。

めいず(筆者)
めいず(筆者)

実務経験がある方なら、ある程度大問の選択肢を絞れるはずです。

"目標に向かって学びをスタートしよう。対象コースが 90% から。 "

試験当日:忘れ物をしない

当たり前ですが重要なポイントです。

受験票と筆記用具があれば受験はできますが、以下を忘れてしまいがちなので十分に注意してください。

証明写真受験票に貼るので、必ず撮っておいてください。
身分証明書なくても受験できますが、確認されることがあるので持っておくのが無難です。
腕時計会場に時計がない場合があります。午後は特に時間配分も大事なので、持って行くべきです。
軽食(昼食)昼休憩がありますが、1時間しかないのでバタバタしないよう、買って行くことをおすすめします。

ちなみに試験中の眠気対策にカフェインを摂ることはおすすめですが、150分の間にトイレに行きたくなると色々と大変です。ご自身の体質に合わせて摂取量を決めてください。

試験中:問題文を繰り返し読むこと

午後は問題文が長文になっています。じっくり読むことも必要ですが、以下の具合で読み進めることがおすすめです。

ポイント

  1. 最初は全体をパッと眺める
  2. 問題を見ながら関連するところをしっかり読む
  3. 一通り解き終わったら、もう一度全体をパッと読み直す

最初の1回でじっくり読み終えても、回答中に頭から抜け落ちてしまいます。細かく、繰り返し読んだ方が、限られた時間をしっかり使えるのでおすすめです。

まとめ

IT初級を抜け出した筆者が応用情報に合格するまでの道のりと、合格に向けたポイントを解説しました。

同様の状況の方が今後の受験に役立てていただけたら幸いです!

今後も様々な資格にチャレンジして行くので、ぜひ参考にしてください。

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